皆様、7月から11月にかけ牛が一箇所に集合している、尾をブンブン振っているといった経験はありませんか?
この行動が観察できましたら、サシバエによる影響かもしれません。
この行動が見かけましたら、サシバエ対策しましょう!
サシバエ対策おすすめです。
サシバエ対策がバッチリ機能したら、農場の繁殖成績は間違いなく改善します。
暑熱対策が大切かと思っている農場の方も居るかと思いますが、
牛は痛みに対する忌避能力が強く、痛みを感じる環境では本来のパフォーマンスが出せないことが分かりました。
平均気温とハエの消長
下図は平均気温とイエバエ・サシバエの消長です。
この平均気温の地域では、
イエバエは4月下旬から発生が見られ、8月をピークに11月まで見られ、
一方、サシバエは6月下旬から発生し、10月をピークに11月下旬まで発生が見られました。

試験農場と対照農場のサシバエ発生状況

赤線が試験農場で、
青線と灰白色線が対照農場です。
赤線の試験農場はサシバエの発生は認められものの、対照農場と比較してピークが見られませんでした。
サシバエトラップは牛舎に設置したA4用紙✖️3枚の合計数を集計したものです。これを牛舎全体に換算した場合、何倍したらいいか不明ですが、この捕獲数の数百倍になるかと思います。
2021.2022.2023の結果
下表は試験農場の3年間の7月1日から12月1日の発情発見率、受胎率、妊娠率、臨床型乳房炎の発症の結果です。
| 期間7/1~12/1 | 発情発見率 | 受胎率 | 妊娠率 | 乳房炎 |
| 21 | 36 | 44 | 16 | 25 |
| 22 | 37 | 41 | 15 | 28 |
| 23 | 47 | 60 | 28 | 15 |
赤字で示した2023年をご覧下さい。
妊娠率が28%!ここまで上昇するとは思っていませんでしたが、予想以上の結果でした。
夏場の臨床型乳房炎の発症頭数も半分程度になり、出荷乳量も確実に増加しました。
アニマルウェルフェア
牛が本来のパフォーマンスを発揮するためにアニマルウェルフェアの大切さを実感した結果でした。
牛の行動をみていたら、きっと潜在的な問題が見えてきます。
まとめ
長年、暑熱対策はしているのに、なぜ夏場の妊娠率が極端に低下するか疑問に思っていました。
乳牛が一箇所に集まる群衆行動、牛たちはいったい何をしているのだろうか?と疑問に思ったのがきっかけです。
これは、サシバエから逃げる忌避行動だったのです。
サシバエ対策をしている農場では例年見られていた忌避行動が見られなくなりました。
牛は寝て穏やかな表情を浮かべながら反芻している姿が正常です。
立って、一箇所に集まる、これは異常です。
是非ともサシバエから牛たちを守ってあげて下さい。
牛たちはそれに応え、きっと農場に大きな利益をもたらしてくれると思います。



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