皆さん、昨年はどんな一年だったでしょうか?
久々の投稿となります。私自身、昨年は初めての経験が多く、とても充実した一年を過ごさせていただきました。ただ、その分時間が足りないと痛感し、時間を有効に使うことの大切さを改めて感じる一年でもありました。
さて、酪農を取り巻く情勢は依然として厳しい状況が続いています。離農された農家さんのお話を耳にするたびに、胸が痛む思いです。特に自分が担当するエリアで農家さんが減ると、「もっと自分にできることがあったのではないか…」と考えずにはいられません。
私たちがやらなければならないことは明確です。農場の発展と持続可能性のため、次の3つにしっかり取り組む必要があります。
- 農場の妊娠率を向上させること
- 分娩後60日以内の死廃頭数を減らすこと
- バルク体細胞数を15万以下に抑えること
この3つの目標に焦点を絞り、農家さんに寄り添いながら具体的な改善に取り組むことが、私たちに求められる使命だと感じています。
今年も多くの課題がありますが、一つ一つ地道に取り組み、農場の皆さんの力になれるよう全力を尽くしていきます。
妊娠率20%以上をベースに

妊娠率20%を達成するためには
妊娠率20%を達成するには、発情発見率の向上と受胎率の向上が欠かせません。そして、この発情発見率と受胎率は、牛群の健康状態と密接に関係しています。
たとえば、分娩後60日以内の淘汰率が高い農場では、妊娠率20%以上を達成するのは非常に困難です。一方で、産後の病気が少なく健康な牛が多い農場では、比較的妊娠率20%以上をクリアしやすい傾向があります。
産後の健康管理と繁殖管理を連携させることが、妊娠率向上の大きなカギです。
バルク体細胞数と農場収益への影響 バルク体細胞15万以下を目標に!
バルク体細胞数は、農場の収益に大きな影響を与える重要な指標です。
体細胞数が7万個/mlを超えると、要注意牛に分類され、乳房炎に罹患している可能性が高いと報告されています。この段階で乳量損失率は2%を超えてきます。
昔、体細胞数が7万を超えた牛を早期に治療していた農場がありましたが、その結果、その農場の乳質は非常に良好で、乳房炎も早期発見・早期治療の重要性を実感しました。
さらに、リニアスコア5以上(体細胞数約30万個/ml)になると、乳量損失率は3%以上に達します。さらに、廃棄乳・乳価の低下・ペナルティがこれに加算されます。このような牛を一頭でも減らし、乳房炎による損失を抑えることが、収益向上への鍵となります。
目標は、バルク体細胞数15万個/ml以下、リニアスコア3以下!
早期発見・早期対応を徹底し、農場全体の健康管理と収益改善に取り組んでいきましょう。

まとめ 厳しい状況だからこそ、足元を固めた酪農畜産経営を
飼料価格の高止まり、円安、そして子牛販売価格の低迷と、酪農・畜産業界にとって厳しい状況が続いています。こんな時こそ、足元をしっかりと固め、健全な酪農・畜産経営を目指して取り組むことが大切です。
目指すべき三つの指標
- 妊娠率を20%以上に維持すること
- 分娩後60日以内の淘汰率を下げること
- バルク体細胞数を15万以下に下げること
この三点を農場の改善目標として掲げ、日々の実践を積み重ねていきましょう。
酪農業界に再び良い風が吹く日まで、皆で協力しながらこの状況を乗り越えましょう!
今年が皆さまにとって良い一年になりますように!




コメント