繁殖管理の完成形 妊娠率40%を目指す

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妊娠率40%とはどのような状態でしょう?

妊娠率のおさらいです。

妊娠率は発情発見率✕受胎率で求めることができます。

発情発見率60%✕受胎率68%=妊娠率40%

受胎率68%は厳しいと思いますので、

発情発見率80%✕受胎率50%=40%くらいが妥当でしょうか?

発情発見率80%も困難だろ思いますので、

発情発見率70%✕受胎率57%で妊娠率40%!

これくらいが良いところではないでしょうか?

発情発見率70%✕受胎率57%とは

発情発見率を計算する際の、授精対象牛の条件をおさらいします。

1.妊娠していないこと

2.繁殖に用いること

3.VWP(生理的空胎期間:搾乳牛は50日以上、育成牛は395日以上などの条件)

以上です。

例えば今日から21日間という時間軸に授精対象牛が10頭いたと仮定します。

発情発見率70%とは10頭の牛に対して7頭に授精を行います。

これに受胎率57%をかけると4頭受胎します。

次の21日間には未授精牛が6頭残ります(未受精牛3頭と授精したけど受胎していない牛3頭)。

次の21日目には6頭✕70%=4.2頭に授精を行い、残り2頭(1.8頭)の計算になります。

この2頭には未受精牛と授精したけど受胎していない牛の組み合わせが残ります。

(授精中(空胎)✕2  授精中(空胎)✕1+未受精牛✕1  未受精牛✕2)のどれか。

40日が経過して検診を行ったとします(ここでは授精中(空胎)✕1+未受精牛✕1の場合を想定)。

検診リストには妊娠鑑定5頭、未授精牛1頭が上がってきます。

結果は妊娠+4頭妊娠割合80% 4/5、妊娠ー1頭と未授精牛1頭の処置です。

どうでしょうか?

ちょっと分かり難いですが、言いたいことは

妊娠率40%とは、妊娠鑑定をしたら妊娠鑑定+割合が8割を越え、かつ、未受精牛が極端に少ない状態ということです。

図で表すとこのような感じ。

妊娠鑑定で全頭妊娠+の勢いが必要になるでしょう!

自然発情による発情発見率を上げる!

この状態は発情発見率62%✕受胎率56%で妊娠率35%です。

時々、妊娠率40を越えていますが、平均妊娠率は35%です。

この状態時に繁殖検診をすると妊娠鑑定-は、ほぼ0頭でたま~に-牛がいる程度です。

どうでしょうか? 妊娠+が当たりまえの世界です。

この状態は発情発見を担当する方の努力なきにしては成立しません。

なんと驚く事に、自然発情が全体の76%+ETが20%で、トータル96%が自然発情発見による授精です。

ホルモン剤頼りの検診では妊娠率40%は不可能に近い

ホルモン剤に頼ると、どうしても回帰発情の発見率が落ちます。

この回帰発情を発見するために、リシンクプログラムが提案されていますが、日本の農場でここまで管理するのはコストや労力面から用いられていないのが現状でしょう。

わたしは何回かトライしましたが、とても煩雑になり長続きしませんでした。

AIして回帰発情を発見できなかったら、26~31日目にGnRH製剤を投与して妊娠鑑定後にPGを投与する方法です。

このプログラムは42日以内に必ずオブシンク法で再授精できますが、受胎している場合は最初のGnRH製剤が無駄になります。

なんせ、最初のGnRH製剤を投与するのを忘れる(笑)

こんな事をしなくても、大切なことは回帰発情を見つけることですね(笑)

まとめ

妊娠率40%の世界はどうでしょうか?

簡単に言うと40日前の妊娠鑑定で妊娠+割合が80%を越えて、発情発見率が70%以上あるので未受精牛が極端に少ない状態です

これは、自然発情を見つけることがキーになってきます。

自然発情を示す健康な牛を飼うこと

発情を起こしやすい環境・見つけやすい環境を整備すること

スタッフの発情発見意識や意欲を高めること

関係者が協力すること

妊娠率40%になると、獣医の検診は要らなくなり、スタッフの方がエコーを少し覚えたら、それで万事解決することでしょう。

妊娠率40%の世界を目指しましょ~!

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