牛は分娩後12時間以上経過しても胎盤が落ちないと胎盤停滞という病気に分類されます。
どうでしょう?分娩後12時間以内に胎盤は落ちています?
人や馬では出産してすぐ剥がれないと大変なことになりますが、牛では一週間以上、剥がれなくても体調は悪いことは多いですが、命に別状はありません。
胎盤停滞

しかし、この胎盤停滞!難産に匹敵するほど初回授精の遅れや初回受胎率の低下をもたらします。
フレッシュチェック時に子宮蓄膿症に移行するケースも散見されます。
この胎盤停滞が恒常的に発生している場合は、乾乳に問題があるケースがほとんどです。
乾乳牛を大切にしてあげる・乾乳牛にお金をかける!
ここのかかるコストをケチってはいけません。乾乳牛への投資は大きな見返りがもたらされるでしょう。
胎盤停滞を起こさない為に必要なことを考えて実践してみて下さい。
きっと、胎盤停滞発生率は限りなく0%に近づけれるはずです。

出産して、数時間後に胎盤がスルッと落ちる!気持ちいいものです。
胎盤停滞の予防
1.栄養
2.環境
3.出産時の管理
4.体調管理
5.外部からの意見を参考にする
1. 適切な栄養摂取 妊娠期間中の適切な栄養摂取は非常に重要です。 栄養バランスの良い飼料を提供し、必要な栄養素を十分に摂取するように心がけましょう。抗酸化物質やミネラルは、胎盤の健全な発達にとって重要です。水分含量の高いロールは給与せず、乾草を十分給与している農場は極端に胎盤停滞が少ないように感じます。
2. 妊娠中の正しい管理 妊娠中の正しい管理が胎盤停滞の予防に役立ちます。 定期的な健康チェックを行い、異常があれば早期に対処することが重要です。運動とストレスの軽減も胎盤の健全な発達に貢献します。餌を十分に食べれる環境を整備すること、足が痛い場合は直ぐに治療。痩せてきたら何か原因があります。体温を測りましょう。乳房炎は大丈夫ですか?乾乳牛の管理は搾乳牛より後回しになる傾向がありますが、十分なケアをしてあげましょう。
3. 適切な出産管理 出産時の適切な管理も胎盤滞留の予防のつながりにます。出産の際には、出産前後の状態や環境を遵守して牛を観察し、必要な場合は獣医師の指導を受けることが重要です。異常が無いことを確認したら出産は見守ることも大切です。
4.感染症の管理 感染症は胎盤停滞のリスクを高めることになります。感染症の予防対策として、適切な衛生管理やワクチン接種を実施し、感染症のリスクを軽減させることが重要です。
5. 獣医師との相談と定期的なフォローアップ 獣医師との適切な相談や定期フォローアップは、胎盤停滞の予防に役立ちます。獣医師や指導員に定期的な健康チェックや繁殖管理を依頼し、必要なアドバイス指導や受け入れることが重要です。
胎盤停滞が多い場合は基本に立ち返ってみましょう!!!
おまけ
フリーストールやバーンで出産を行うと、牛が胎盤を食べることが頻繁に観察されます。牛は徐々に噛みながら胎盤を飲んでいきます。
この胎盤を食べる行為について、どう思いますか?胃に胎盤が詰まると考え、食滞を避けるためにすぐに片付けていますか?
実は、この胎盤は第一胃の微生物によって分解され、産後の子宮の回復に必要なタンパク質として利用されると言われています。
自然界で起こる行為には、必ず良い意味や理由があるはずです!



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