サシバエ対策!実践編!

発情発見

みなさん、サシバエにはお困りではないでしょうか?

夏場のサシバエ対策はされていますでしょうか?

対策はしているけど防ぎきれないで、なかば諦めている方も多いのではないでしょうか?

わたしの地域では早い年で5月の終わりから秋まで発生し、牛はサシバエに刺されると強い痛みと痒みで強い忌避行動がみられます。つなぎ牛舎では尻尾ブンブン、足をバタバタ、ミルカーを落とす。フリーバーン牛舎では暑いなか牛たちは一箇所に団子状に集まるようになり、弱い牛は外側に追いやられサシバエの餌食になっています。

サシバエが発生時は本当に気の毒になります。

このような牛たちは、ヒートストレスにさらされ、横臥時間の減少、乾物摂取料の低下、搾乳時の足挙げに伴うミルカーの脱落、乳房炎、牛伝染性リンパ腫の水平伝播要因ともなりサシバエによる経済的損失は甚大と言えるでしょう。

サシバエのよる繁殖への影響

夏場の発情発見率が極端に低下します。発情発見率が低下することは、当然妊娠率にも影響してきます。

これは3年間の発情発見率と妊娠率を表示したグラフです。赤い棒で示している平均の発情発見率は45%(黒い横棒)です。年間の妊娠率は22%です。黄色いマーカーで囲んである夏場に発情発見率が低下しています。

これは暑熱による問題?それとも、サシバエによる問題なのか?

早い年は発情発見率の低下が5月始め頃から発生するので、暑熱というよりもサシバエの発生と一致している感じがしています。

そこで、サシバエ対策を実施してみることにしました。

今年は4月からIGR製剤(サイクラーテSG)を散布し対照区とハエの発生数、生産性を比較検証してみることにしました。

どうなるでしょう!楽しみ。ワクワク。

少しでも牛の痛みを防ぎ、安楽性がもたらされたら嬉しい限りです。

サシバエについて

親は1回に100~200個の卵を産み、それが約2週間で成虫になります。成虫は羽化後約1週間で産卵を開始するため、あっという間に増殖します。1対の雌雄が、数カ月後には数万匹になります。

サシバエは皮膚に挿し込んで吸血するための硬く長い針状の口器を持っており、人にも刺します。チクッ!!!と結構痛いので農場で作業する人も大変なのです。牛はサシバエの集中砲火を浴びるときもあるので、相当痛いのでしょう。

サシバエは1日2~3回、1回に約5分間吸血します。吸血時以外は牛舎外で休んでいるため、牛舎内には成虫全体の5~10%ほどしかいないそうです。

実は、見えている成虫は全体の20%程度で成虫は氷山の一角です。発生源の8割は卵・幼虫・サナギです。つまり、成虫対策に加えて幼虫対策を!両輪で回す必要があります。

サシバエ対策の基本

発生源対策にはスタートが肝心です。幼虫対策はハエが発生する前から始める必要があり、スタートが遅れるとハエの数は爆発的に増えます。

4月中旬、まだ朝晩の冷え込みが強くハエの発生が見られない状況でも、昨年から残っている堆肥の中を観察したところ、ハエの幼虫・サナギがいました。この幼虫やサナギがハエになっていずれ大量発生するのでしょう。

サナギと幼虫

冬は栄養が少ないため思ったよりサイズが小さいので、細かく探さないと見つかりません。

成虫対策としては、牛舎周辺の草刈りや牛舎をネット(殺虫剤を染みこませたもの)で囲む等の環境整備をすることが重要です。直接の対策には、噴霧殺虫剤(ETB乳剤やペルメトリン乳剤など)を散布する方法があります。

幼虫対策に用いるサイクラーテSG

顆粒状の製材でハエの幼虫(ウジ)がサイクラーテSGを食べること・接触することによって、サナギからハエになる過程を阻害します。

サシバエの主な発生源は堆肥場です。

一週間に一度、除糞するウンチの上に捲き、堆肥場でサイクラーテSGがミルフィーユ状になれば完璧です。バンクリーナーの上に捲いてもOKです。サシバエが成虫になるために堆肥の中を登って行く際にサイクラーテSGに接触します。また、堆肥場に入れるウンチ全てに捲く必要があるので、哺乳・育成・乾乳牛舎も捲く必要があります。

堆肥場に直接捲くのは大変なので、捲きやすい前段階で対処する戦法です。

幼虫は端っこに集まる習性があるので、牛舎の隅にまんべんなく捲きましょう。

忘れないで捲くことがポイントです。

まとめ

夏場の繁殖性低下に影響している可能性(暑い・痛い・寝れない)

サシバエは堆肥場で爆発的に増える

幼虫・成虫対策が必要で対策はハエの発生前から!

サシバエは牛・人にとってとてもやっかいなハエです。

なんで、ハエが刺すの、、困ったものです。なんとかしたい。。

まだ、寒いのでハエの発生は見られず

はえ取り紙を設置して3日後、、まだノーキャッチ!!!

さて、夏にはこのハエ取り紙がどうなるでしょうか?

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