一番簡単なプログラム授精を教えて~という方、ご存じでしょうか?
それはPGを投与した2日後にGnRH製材を投与して翌日投与するショートシンク!名前にショートとつく位ですからとても簡単です。
実際の方法はこちら

実はこのプログラムはオブシンク法の1回目のGnRH製材投与を省略した方法なのです。オブシンク法が基本となりますので、基本をまだ理解していない方はこちらの記事をまず確認してください。
オブシンク法の1回目にGnRH製材を投与する目的は注射後2日目に発生する新しい卵胞ウェーブを作ることにあります。この過程を省略することはちょっと強引な感じもしますが大丈夫です。ポイントさえ掴んでおけばショートシンクによって高い授精率と受胎率が見込めます。
ショートシンクのポイント
機能性黄体を有すること
排卵するであろう主席卵胞があること
この方法を成功させる為にはエコーを用いて、確実な機能性黄体の確認(ホルスタインは黄体28mm以上・和牛は黄体20mm以上)をおこなって下さい。
機能性の黄体を確認すると同時に排卵に向かうであろう主席卵胞の存在を確認してください。ベストは主席卵胞サイズの卵胞が二つ存在するときです。一つは閉鎖退行する卵胞で、もう一つは成長してこれから排卵に向かう卵胞です。
2ウエーブの牛で発情周期の真ん中にあるとき主席卵胞が一つしか存在しない時があります。この主席卵胞が排卵に向かえば良いのですが機能を有していない可能性もあるので、このような時はショートシンクは避けた方が無難でしょう。
ショートシンクのメリット・デメリット
短期間プログラム授精
PGと比較しても授精率が高い(結果的に妊娠率が高くなる)
経費はさほどかからない
PG単独投与はどうしても授精率が低下します。過去にPG受胎率の記事があるのでこちらを参考にして下さい。一方でショートシンクの授精率は100%を目指して下さい。授精師さんと打ち合わせをして機械的に授精をして頂くことをお勧めします。
基本的にはPG単独投与の授精として受胎率が上がります。強制的に排卵させるので受胎率はあがるはずです。
経費について、PGをそもそも投与する前提とするとGnRHの800円です。この800円で授精率100%はおいしいですよね。
ショートシンクのデメリットも一応確認
機能性黄体と主席卵胞の存在を確認
PG単独投与より受胎率が下がることがある
このプログラムのキーは機能性黄体と主席卵胞の存在を確認することです。これらを確認することができない状況でプログラム授精(100%授精する)を行うと受胎率が低下します。
PG単独投与より受胎率が下がることがあります。しかし、授精率があがっているのでトータルで考えると多くの妊娠頭数を確保できている場合もあります。受胎率だけではなく受精率も考慮した妊娠率で考えることが必要です。
まとめ
ショートシンクはなんと言っても、とても簡単に行えるプログラム授精です。
まずはPG授精の受胎率が低い時に試してみるといいでしょう!

ショートシンクのPG2回打ちもありです。わたしは良くこの方法を行っていました。
平均受胎率は40%程度です。
ノーマルショートシンクでも受胎率が上がらない方はお試しあれ!



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